ワイレアを次世代に残すために
持続可能性
毎年、ザトウクジラは繁殖、出産、授乳のために暖かい海に戻ってきます。ワイレア・ビーチ・リゾートの正面には、カホオラウェ島とマウイ島間にあるアララケイキ海峡が広がります。ここは、ザトウクジラが帰郷に使う道です。ハワイの海で生まれたkama‘āina (現地の人) とされるkoholā (ザトウクジラ) は、ポリネシア文化で崇拝されています。夢や幻想に現れて精神的な導きを与えるaumākua (家族の祖先の霊) が宿る動物として、古代の岩彫刻やハワイ先住民の創造神話に多く登場する生き物です。koholā ( ザトウクジラ ) は、力強さ、精神力、調和を意味し、人間と自然界の間の永遠の精神的なつながりに気づかされます。
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屋上での太陽光発電
ハワイの神話では、半神半人のマウイがハレアカラ山の頂上に登り、投げ縄で太陽を捕まえて時の経過を遅くしたため、人々は多くの作物を育て、漁をし、生産的に暮らせるようになったとされています。マウイの精神に従い、当ホテルは200万米ドルを投資して屋上に太陽光発電設備を建設しました。初年度の太陽光発電量は663,162kWhと見込まれています。太陽光発電エネルギーにより、年間1,086バレルの石油使用量を削減するほか、約7,753本のヤシの木と約250ヘクタールの熱帯雨林のはたらきに相当する二酸化炭素排出量を削減することができます。
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詰め替え可能ボトルとウォーターステーション
海が身近にある当リゾートでは、使い捨てプラスチックが海洋生物に与える壊滅的な影響を強く認識しています。2050年までに、海には魚よりも多くのプラスチックが存在すると見込まれています。澄み切った海岸を保つために、当リゾートはPathwater社と提携して、使い捨てのペットボトル入り飲料水への依存を減らしています。2021年8月1日より、すべての客室で詰め替え可能なPathwater製ボトルを無料で提供いたします。また、ホテル全体にろ過ウォーターステーションを設置して、簡単、便利にご利用いただけるようにしました。
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現地のコミュニティのマラマ (思いやりの心)
ワイレア・ビーチ・リゾートは25年以上にわたり、毎年地元の組織と連携し、私たちの生活、就労拠点であるコミュニティを支援してまいりました。思いやりの心を持った旅を奨励するために、ハワイ州観光局「ホスピス マウイ」と提携し、旅行者の皆様がハワイを離れるときに、ご訪問時よりも良い状態の環境を残していただくよう働きかける「マラマハワイ」イニシアチブを実施しています。当リゾートでは、ハワイアンキルト作成をご支援いただく取り組みとして、お客様自身でアップリケをお作りいただくマラマ キルティング体験を提供しております。ご体験されたお客様には、特別宿泊料金を適用いたします。この体験では、お客様が作成されたアップリケをつなげてキルトに仕立てます。出来上がった作品は、喜びと慰めを分かち合うために、kupuna (ハワイの長老) に寄贈いたします。
長年にわたる「マラマハワイ」の取り組みには、以下のような活動があります。
1) 四半期ごとにハイウェイの清掃を実施し、道路のゴミを一掃。
2) 11月に毎年恒例のマウイ フードバンクドライブを実施し、400kgを超える保存食品を収集。
3) 当ホテルが支援するマウイ高校に対し、毎年2月の全国グラウンドホッグ ジョブ シャドウデー (職業体験日) を実施。
4) 年次チャリティーウォークのために、毎年10,000米ドル超を調達。
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事業効率の最適化
当ホテルは、約9ヘクタールに及ぶ敷地内に、547室の客室と9,300㎡を超える屋内/屋外イベントスペース、および5つのプールとハワイ最長 (99m) のリゾートウォータースライダーをはじめとする4つのウォータースライダーを備えた壮大なプールを備えております。この規模のサービスを環境に配慮しながら維持するために、エネルギー効率と資源管理に関する取り組みを通じて業務を改善しています。化石燃料依存を低減する屋上太陽光発電設備に加えて、エネルギー効率を高めるその他の取り組みを行っています。その中には、アソシエートにエネルギー関連問題の報告を促すインセンティブプログラム「エネルギーハウンド」、暖房、換気、および空調 (HVAC) の先進化、エネルギー消費量を200%削減する高効率キッチン冷凍システムなどがあります。また、当リゾートは海辺に近いため、水の保全は常に最優先事項です。革新的なタンクレス給湯装置を設置し、またプールの刺激の強い塩素を生理食塩水に交換しています。さらに、降雨時のスプリンクラー自動シャットダウン、点滴灌漑、低流量スプリンクラーヘッド、水消費量の少ない干ばつ抵抗性品種の育成など、戦略的な景観管理を実施しております。