マリオットは、お客様にサービスをお届けし、当社のアソシエートに機会を提供し、事業を成長させる創意に富んだ方法を常に追求し続けています。わずか9席のA&Wルートビアスタンドから始まった当社は、現在ではトップクラスの雇用主として、また優れた事業運営により知られています。当社の事業は、何よりも人を大切にすること、卓越性を追い求めること、変化を受け入れること、誠実に行動すること、世界に貢献することの5つの基本理念に根ざしています。
マリオット・インターナショナルは、1927年、ワシントンD.C.でA&Wルートビアのフランチャイズとして始まりました。創業者、J. ウィラード・マリオットとアリス・シーツ・マリオットは、ワシントンD.C.の蒸し暑い夏の間、喉の乾きを潤す飲み物を提供するビジネスを開業しました。Hot Shoppesと名付けられたこの店はメニューを拡大し、おいしい食事と優れたサービスを適正な価格で提供することを基本理念として成長していきました。
1927年のワシントンD.C.での開業時は、わずか9席のルートビアスタンドでした。J.W. マリオットはビジネスパートナーのヒュー・コルトンと事業を始めますが、1年後にコルトンは新婚のJ.W. マリオットとアリス・マリオットを残してユタ州に戻ったため、マリオット夫妻は二人でHot Shoppesの事業拡大に努めました。
1928年、ワシントンD.C.に開店したHot Shoppeの3番目の店舗は、東海岸で最初のドライブインレストランでした。
1937年、空港近くのHot Shoppeを訪れたJ.W. マリオットは、ワシントンD.C.の南にあるフーバー空港で航空会社に食事を提供して事業を拡大することを思いつきました。機内食のケータリング事業は1989年まで続きました。
第二次世界大戦中、Hot Shoppes, Inc.は、ワシントンD.C.地区の軍需工場や、軍人用住宅センターのマクリーンガーデンズなど、様々な政府施設のカフェテリア管理を始めました。カフェテリア管理事業は、1940年代後半から1950年代にかけて企業や大学、病院といった他の施設にも拡大しました。
1953年、Hot Shoppes, Inc.は公開会社となり、1株10.25ドルで株式を公開しました。株は2時間以内に完売しました。
1955年、Hot Shoppesは東海岸で最初のダブルデッカーハンバーガーといわれている新しいサンドイッチの販売を始めました。会社が開催したコンテストの結果、USSミズーリ戦艦を讃えて、「The Mighty Mo」と名付けられました。
ワシントンD.C.を拠点にしてから28年後の1955年、Hot Shoppes, Inc.は本社をメリーランド州モンゴメリー郡に移転し、ベセスダに新しい拠点を構えました。
事業開始から30年後、J.W. マリオットはバージニア州アーリントンのTwin Bridges Motor Hotelで宿泊事業に進出します。息子のビル・マリオット・ジュニアがこの新規事業を率いて、ホテル事業への拡張を統括することになりました。
1957年1月、Twin Bridges Motor Hotelがオープンしました。Hot Shoppeに隣接するこのホテルは370室を擁し、マリオットのホテル事業を確立することになりました。
最初のホテルの成功を受け、マリオットは1959年にバージニア州ロズリンに2番目のホテルであるKey Bridge Motor Hotelを開業しました。創業者のJ.W. マリオットは、孫娘デビー・マリオット、女優ディナ・メリルとともにリボンカットを行いました。
1966年、マリオットは海外進出を実現します。航空会社向けケータリング部門であるIn-Fliteがベネズエラのカラカスにあるフライトキッチンを取得し、マイケティア空港を利用する多くの航空会社にサービスを提供するようになりました。
1968年、マリオットはカウボーイスターのロイ・ロジャースと共に、ローストビーフサンドイッチを提供するファーストフード店のチェーンをオープンしました。
1969年、マリオットは同社初の海外施設となる11番目のホテルをオープンしました。それはメキシコのアカプルコ湾に面したザ・パライソでした。
1975年、ホテル事業が成長を続ける中、マリオットはアムステルダムにヨーロッパ初のホテルをオープンします。
1976年、マリオットはイリノイ州ガーニーとカリフォルニア州サンタクララの2か所にグレート・アメリカ・テーマパークをオープンしました。テーマパークは1984年に売却されました。
1977年は会社創業50周年であっただけではなく、新しい本社ビルの起工式も行われた記念すべき年でした。
1979年、マリオット社はメリーランド州ベセスダの新しい本社ビルに移転し、マリオット一族やアソシエートたちで祝典が行われました。
1981年には100番目のホテルとなるマウイ・マリオット・リゾートがハワイ州にオープンしました。リボンカットセレモニーで開業を祝うJ.W. マリオットとビル・マリオット・ジュニア。
1983年には新しいホテルブランド、コートヤード・バイ・マリオットを立ち上げました。コンセプトは「ビジネス旅行者が、ビジネス旅行者のためにデザインしたホテル」。このブランドのホテルは、まずジョージア州アトランタにオープンし、その後全米各地に展開しました。
1984年、マリオットは頻繁に旅行する人のためのHonored Guest Awardsプログラムを導入しました。
1984年、最初のJWマリオット・ホテルがワシントンD.C.に開業しました。ビル・マリオット・ジュニアは、完成を見届け1年後にこの世を去った創業者である父親に敬意を表し、このホテルの名前を付けました。
1987年、マリオットは1975年にカンザス州で創業したレジデンス・インを買収し、長期滞在型ホテル分野へと自社ブランドを拡大しました。
1987年にはジョージア州アトランタにフェアフィールド・インの第1号ホテルを開業。これはマリオット家所有のバージニア州北部のフェアフィールド農場にちなんで名づけられたもので、マリオットにとってエコノミーホテル分野への進出となりました。
1989年、マリオットの500番目のホテルとなるワルシャワ・マリオット・ホテルがポーランドにオープンしました。これは西側企業の経営による東ヨーロッパで初のホテルで、ワルシャワ最高層のホテルでもあります。
1993年、マリオットは株式を分割し、ホスト マリオット社とマリオット・インターナショナルという2つの別会社を設立しました。
1995年、マリオットは象徴的なラグジュアリーブランドであるザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーの株式49%を購入し、自社ポートフォリオに加えました。1998年、マリオットはさらに株式の49%を追加取得し、ザ・リッツ・カールトンのほぼ完全な所有権を握ります。
1997年、マリオットは手頃な料金の長期滞在型ホテルブランドであるタウンプレース・スイートを立ち上げました。
1997年には、ラグジュアリーホテルであるルネッサンス・ホテル・グループを買収。ヨーロッパ、中東、アジア、南アメリカ、オーストラリアでのホテル数を拡大しました。
全室スイートで手頃な料金のブランドであるスプリングヒル・スイートは1998年に開業しました。
第1号店が開業してから72年以上が過ぎた1999年、メリーランド州マーローハイツにあった最後のHot Shoppe店舗が閉店しました。創業者の息子のビル・マリオット・ジュニアとリチャード・マリオットが閉店業務に携わりました。
2004年には初のブルガリ・ホテル&リゾートとなるブルガリ・ホテル・ミラノがイタリアのミラノにオープンしました。ラグジュアリーグッズのデザイナーであるブルガリS.p.Aとの提携で開発されたホテルです。
2007年、マリオット・インターナショナルはホテリエのイアン・シュレーガーとのコラボレーションを発表。新しいラグジュアリーなデザイナーズライフスタイルホテルのブランドであるエディション・ホテルが生まれました。初のエディション・ホテルは、2010年、ハワイのワイキキにオープンしました。
2009年、マリオットは独立系ラグジュアリーホテルの新規ブランドであるオートグラフ コレクションを立ち上げました。
2011年、ホテリエのアントニオ・カタランとの提携。それまで主にイタリア、スペイン、ポルトガルで展開していたACホテルをリブランディングし、ACホテル・バイ・マリオットが誕生しました。米国で最初のACホテルは、2014年ルイジアナ州ニューオーリンズにオープンしています。
2012年、アーニ・ソレンソンがマリオット・インターナショナルの社長兼CEOに就任し、ビル・マリオット・ジュニアが執行役会長および取締役会長に就任しました。
2012年、マリオットはゲイロード・ホテルを買収し、5つのホテルと約186,000㎡の会議スペースとイベントスペースを獲得しました。
2013年には、特にミレニアル世代を対象にしたスタイリッシュで手頃な価格のブランド、モクシー・ホテルの設立を発表。2014年、イタリア、ミラノに最初のモクシー・ホテルが開業しました。
マリオットは2014年、アフリカのホテル会社、プロテア・ホスピタリティ・ホールディングスを買収。これによりアフリカにおけるマリオット系宿泊施設の数は116となり、ほぼ2倍に増加します。
2015年には、カナダの30都市に38のホテルを展開するデルタ・ホテル・アンド・リゾートを買収しました。
2016年はマリオット・インターナショナルにとって新しい時代の始まりでした。スターウッドホテル&リゾートを買収し、世界最大のホテル会社となったのです。ニューヨークシティのタイムズスクエアでセレモニーが行われました。
2016年のスターウッドホテル&リゾートの買収により、ウェスティンホテル&リゾート、シェラトンホテル、ルメリディアン、セントレジスホテル&リゾート、Wホテルなど11の新規ブランドがマリオットに加わりました。
マリオットは、2018年にメリーランド州ベセスダの中心街に新しい本社ビルの建設を開始します。
2019年、マリオット・リワード、スターウッド プリファード ゲスト (SPG)、ザ・リッツ・カールトン・リワードに代わって、世界中のすべての参加のホテルおよびリゾートで利用できる、単一のロイヤルティプログラムとして、Marriott Bonvoyを導入しました。
2021年、社長兼CEOのアーニ・ソレンソンの死去により、1995年にマリオットに入社したアンソニー・カプアーノがマリオット・インターナショナルの最高経営責任者に就任しました。
2022年、21階建てのマリオット・インターナショナルのグローバル本社がメリーランド州ベセスダにオープンしました。創業時のマリオットを記念してカフェテリアはHot Shoppeと名付けられました。
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